連載
え? 知らないの?手術支援ロボットの使い方
山田 二三歩
1
,
上岡 晃一
2
1横浜市立大学附属病院 MEセンター
2東京医科大学病院 臨床工学部
pp.136-140
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201159
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手術支援ロボットrobotic-assisted surgery system(RAS)というと,まるで術者の代わりに手術を実施する機器のように思われるかもしれない。しかし,現在のRASはあくまでも支援がメインであり,人間にはやや困難な作業である,物を一定の角度や力で動くことなく保持し続けることや,自由度の少ない内視鏡手術器具の扱いなど,慣れや修練が必要な技術を補完することが役割となっている。RASの登場により,今まで低侵襲化が難しかった術式,背景により適応でなかった患者への低侵襲手術の実施,機能温存やより精確な患部の切除が可能となった。現在,さまざまな手術でRASは活躍している。
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