特集 どうする? PCAS
advanced 脳機能モニタリング
【コラム】NIRS(near infrared spectroscopy)—その有用性は脳波モニタリングのトリガーにあり
下山 京一郎
1,2
Keiichiro SHIMOYAMA
1,2
1TMGあさか医療センター 神経集中治療部
2Neuro ICU and Coma Science Center
キーワード:
低酸素脳症
,
HIBI
,
脳局所酸素飽和度
,
rSO2
,
脳波異常
,
脳の酸素需給バランス
Keyword:
低酸素脳症
,
HIBI
,
脳局所酸素飽和度
,
rSO2
,
脳波異常
,
脳の酸素需給バランス
pp.598-601
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201223
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はじめに
集中治療において全身の酸素需給バランスを適正化することは必須である。特に脳は,酸素消費量が多い臓器であり,心停止後の低酸素脳症hypoxic-ischemic brain injury(HIBI)の管理において脳局所酸素飽和度regional oxygen saturation(rSO2)を用いた酸素需給バランスの把握が有効な可能性がある。近赤外線分光法near infrared spectroscopy(NIRS)は近赤外線分光を用いてrSO2を測定し,非侵襲的かつ連続的なモニタリングを可能とする。測定原理やエビデンスの詳細は次号以降での解説を予定し,本コラムではNIRSの概説とHIBIにおける有用性について述べる。
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