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え? 知らないの?体外設置型補助人工心臓を管理するうえで,知っておくべきポイント
柏 公一
1
,
森實 雅司
2
1東京大学医学部附属病院 医療機器管理部
2済生会横浜市東部病院 臨床工学部
pp.828-832
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200924
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補助人工心臓ventricular assist device(VAD)には,大きく分けて体外設置型VADと植込型補助人工心臓implantable ventricular assist device(iVAD)の2種類がある。いずれも基本的には左室心尖部から脱血し,上行大動脈に送血する循環補助用のデバイスである。体外設置型VADとは血液ポンプを体外に設置するタイプのVADのことを言い,送脱血カニューレは季肋部から体外に導出され,血液ポンプと接続される。iVAD装着患者は在宅療養を行うことが基本であるが,体外設置型VADを装着した患者は,それぞれの目的を達成するまで入院生活を送らざるを得ない。体外設置型VADは,それほど多く用いられるデバイスではないが,補助循環を管理する立場にあるのであれば,これらのシステムに関する知識も身につけておいたほうがよい。本稿では,それぞれの体外設置型VADを管理するうえで,最低限,知っておかなければならないポイントについて述べる。
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