特集 集中治療の今と未来
【コラム】隣のICU回診を覗いてみよう!Part 1—東京ベイ・浦安市川医療センター編
三反田 拓志
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Takushi SANTANDA
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1東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門
pp.720-721
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200808
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■責任の共有とコミュニケーション
東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門(以下,当科)は集中治療医が24時間常駐して,すべてのICU入室患者の治療管理を行う,closed型のICUを運営している。患者層も心臓血管外科,脳神経外科,一般外科の緊急および予定手術の術後患者,循環器内科の患者,救急外来に搬送された内科系最重症患者,院内急変患者など多岐にわたる。各科との関係性は良好で,毎朝のICU回診でのコミュニケーションを通じて,治療方針を明確にするとともに,患者への責任を共有している。これらの責任の共有や良好なコミュニケーションは集中治療医の育成には欠かせない。なぜなら,集中治療医への信頼がなければ,そもそも各科は集中治療科へ自分達の患者を任せようとは思わないからだ。患者の診療ができなければ,集中治療医はその存在意義も教育の機会も失う。
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