連載 世界の常識,CALSを日本へ!
第❻回 CALS導入の契機・実例その4:東京ベイ・浦安市川医療センター
重冨 杏子
1
K. Shigetomi
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター心臓血管外科
pp.1037-1039
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_1037
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当院心臓血管外科では年間およそ500例の手術を行っている.弁膜症,虚血性心疾患,不整脈などすべての心臓手術において低侵襲心臓手術(MICS)を提供している一方で,経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)やステントグラフトなどのカテーテル治療,血管内治療も行うハイブリッド外科である.集中治療室(ICU)はclosed ICUであり,専属の集中治療医が中心となって術後管理を行っている.心臓血管外科医は主に一般病棟での術後管理を担当しているが,当直は行っていない.時間外に病棟で急変した場合は,院内迅速対応システム(RRS)チームを構成する集中治療医や内科医,看護師が初期対応を行い,必要に応じて心臓血管外科医が呼び出されるシステムをとっている.また当院には心臓血管外科専属の診療看護師が2名おり,心臓血管外科医が手術中・外来中などで不在であっても迅速かつ効率的に術後管理,急変対応などの診療を行っている.
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