連載
え? 知らないの?ボルメトリック・カプノグラフィ
髙𣘺 由典
1
,
森實 雅司
2
1杏林大学医学部付属病院 臨床工学室
2済生会横浜市東部病院 臨床工学部
pp.216-222
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200729
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カプノグラフィは,換気の指標・人工気道や呼吸器回路の異常発見・胸骨圧迫の妥当性の評価など,肺と循環生理や安全に関する数多くの有益な情報が得られることから,救急・集中治療領域において,欠かすことができないツールの1つである。一般的に,カプノグラフィとは,時間ベースのカプノグラフィ(TCap)を指すが,呼気ボリュームベースのボルメトリック・カプノグラフィ(VCap)も存在する。VCapは,二酸化炭素(CO2)排出量や死腔測定が可能なことから,特に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の人工呼吸器管理における有用性が期待される。
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