特集 内分泌・代謝・電解質
10.甲状腺クリーゼ—極期を乗り切り,甲状腺疾患の治療につなげる
栗山 明
1
Akira KURIYAMA
1
1倉敷中央病院 総合診療科
pp.579-588
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200193
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本稿では,今日においても重要な救急疾患の1つである甲状腺クリーゼについて,その定義,頻度から治療,予後までを概説する。
後半は,甲状腺クリーゼの診断,治療に関してQ & A形式でまとめた。
Summary
●甲状腺クリーゼは極めてまれだが致死的な疾患である。
●発熱と中枢神経・循環(頻脈,心不全)・消化器症状を呈する。
●診断基準が近年日本から提唱された。
●甲状腺クリーゼの治療は甲状腺ホルモンの制御と支持療法が中心である。
●甲状腺クリーゼによる頻脈にはβ遮断薬を第一選択として考慮する。
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