特集 急性冠症候群
【コラム】ACSの急性期合併症2―出血合併症:出血したときの抗血小板薬や抗凝固薬は?
大野 博司
1
Hiroshi OONO
1
1洛和会音羽病院 ICU/CCU
pp.146-152
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100509
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抗血栓療法(抗血小板薬*1投与および抗凝固薬投与)は,急性冠症候群(ACS)の治療の根幹として重要である。その一方で,抗血栓療法とその副作用としての出血のリスクは,切っても切れない関係にあり,最近のデータでは,抗血栓療法中の出血により,ACS患者の短期・長期予後が悪化することも示されている。
本稿では,ACS患者が出血した場合の対応,各抗血小板薬・抗凝固薬(新規経口抗凝固薬を含む)の拮抗方法および出血リスクの回避,予防も含めて取り上げる。
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