特集 急性冠症候群
【コラム】MRIで深まったACSの理解―各撮像法の特徴を理解し,適切に組み合わせて検査を行う
奥田 茂男
1
Shigeo OKUDA
1
1慶應義塾大学医学部 放射線科学教室
pp.58-62
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100500
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MRI検査が虚血性心疾患にも利用されるようになって久しい。シネMRIによる心臓の形態および動きの観察と心機能評価,造影剤投与後の心筋パーフュージョン(灌流)MRI,遅延造影MRI,冠動脈MRアンギオグラフィ(MRA)やシネ-PC法による流量・流速計測など,心臓に特化した撮像法を用いて,さまざまな情報を得ることができる。近年では,ACS症例に対しても心臓MRIが試みられ,急性期における心筋性状の判断や,予後予測に有用であることが報告されている。本稿では,心臓MRIの基本的撮像法を概説したあと,ACSの心臓MRIについて述べる。
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