特集 呼吸器離脱
【コラム】NIV専用機を徹底的に理解する
岩谷 理恵子
1
Rieko IWAYA
1
1東京慈恵会医科大学附属病院 臨床工学部
pp.832-837
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100481
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集中治療室で使用する非侵襲的換気non-invasive ventilation(NIV)専用機として最も一般的なのは,フィリップス・レスピロニクス社製のBiPAP Vision(以下,Vision)である。今回はこのVisionのメカニカルな部分に迫り,後継機種のV60がどのように進歩したかについて解説する。
NIV専用機には,エアリーク下でも安定した作動やモニタリングが求められ,リーク量の変化に追従した吸気・呼気トリガーの自動調整が必要となる。マスクを用いているのでエアリークが多く,常に変動した場合,吸気トリガーの調整は難しいが,Visionではこれに対応するために,各種の工夫が凝らされている。この点が,一般の呼吸器によるNIVとNIV専用機との大きな違いの1つである。
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