連載 ICUと皮膚病変
第6回:膿疱
多田 弥生
1
1立正佼成会附属佼成病院 皮膚科
pp.590-593
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100454
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ICU患者の多くは免疫力が低下して易感染性であり,多種類の投薬を受けていることも多く,感染症や薬疹が生じるリスクも高い。
患者が発熱するとその原因(感染巣と起因菌,薬物,基礎疾患など)に頭を悩ませることも多いのではないかと思う。
いま一度,そうした患者の皮膚に膿疱が出現していないかどうかをみていただきたい。
なぜなら,膿疱の精査を突破口にして,原因にたどり着ける可能性があるからである。
本稿では特に全身的な発熱(感染症や基礎疾患)や投与薬物に関連して生じる膿疱を中心に取り上げる。
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