特集 CRRT
9.透析カテーテル関連感染のマネジメントと予防
柳 秀高
1
Hidetaka YANAGI
1
1東海大学医学部 総合内科
pp.315-321
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100293
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急性腎傷害(AKI)に対する腎代替療法を行うためには,ブラッドアクセスが必要である。施設にもよるが,多くの場合,ダブルルーメンのカフなし中心静脈カテーテルが皮下トンネルを通さずに用いられている。慢性維持透析用のブラッドアクセスとしては,内シャント,血管グラフト,カフ付きの皮下トンネルを通した中心静脈カテーテル,カフなしの皮下トンネルを通さないカテーテルなどを用いることがあり,この順にカテーテル関連血流感染catheter-related bloodstream infection(CRBSI)の頻度が上がる1)といわれている。本稿では,カテーテルの出口部やトンネル感染ではなく,カテーテル関連血流感染(CRBSI)を主に扱う。
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