特集 Sepsis
4.病態生理各論(2)炎症の制御はどのように行われているのか?―sepsisとヘルパーT細胞
佐和 貞治
1
Teiji SAWA
1
1京都第一赤十字病院 麻酔科
pp.229-238
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100188
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本稿の主題は,septic shockにおいて「炎症の制御がどのように行われているのか」について,新旧の知見を交えて解説することにある。しかしながら,逆説的ではあるが,septic shockはおそらく「炎症の制御が破綻した状態」であろう。sepsisに関して「どのような経緯で破綻に至るのか」,「破綻が不可逆性になる点はどこか」,さらには「破綻が不可逆性になる前に,その立て直しを行うことは可能かどうか」との課題に,より科学的に取り組むためには「炎症の制御は通常どのように行われているのか」に関して十分な理解を得ておくことが必要である。
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