徹底分析シリーズ MICS麻酔デビューに向けて—低侵襲僧帽弁手術を低侵襲で終わらせよう!
MICSの人工心肺—麻酔科医が知っておくべき実践的知識
長嶋 耕平
1,2
Kohei NAGASHIMA
1,2
1虎の門病院 臨床工学部
2日本体外循環技術医学会
pp.862-866
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203032
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2018年度より胸腔鏡下弁膜症手術が新たに保険収載された。これによって今後さらに胸骨を温存する低侵襲心臓手術minimally invasive cardiac surgery(MICS)が増加していくことが予想される。MICSには早期回復や輸血量減少などの利点がある一方で,特殊な体外循環に関連したピットフォールもある。
本稿では,MICSの人工心肺cardiopulmonary bypassにおける脱血方法や心筋保護法の特殊性,心腔内遺残空気の除去や再膨張性肺水腫の予防におけるコツなど,麻酔科医が知っておくべき知識を述べる。
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