症例カンファレンス
成人先天性心疾患患者のCRT-P交換
外山 裕章
1
,
中野 良太
2
,
﨑村 正太郎
3
,
山浦 健
4
,
黒川 智
5
,
増田 聖
6
Ryota NAKANO
2
,
Shotaro SAKIMURA
3
,
Ken YAMAURA
4
,
Satoshi KUROKAWA
5
,
Sho MASUDA
6
1東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻外科病態学講座 麻酔科学・周術期医学分野
2九州大学病院 手術部
3九州大学病院 麻酔科蘇生科
4九州大学大学院医学研究院外科学講座 麻酔・蘇生学分野
5東京女子医科大学 麻酔科学分野
6国立循環器病研究センター病院 麻酔科
pp.1143-1162
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202726
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成人先天性心疾患(ACHD)患者は増加の一途をたどっており,日本のACHD患者数はすでに50万人を超えていると予想されている。いずれ,心臓手術患者の半数はACHDを合併した患者になるとの予測もあり,ACHDを合併した患者の非心臓手術の麻酔を担当する機会も増加していくであろう。
今回は両大血管右室起始症(DORV)に対して小児期に姑息術のみが行われ,心機能低下が進行中のACHD患者に対する心臓再同期ペースメーカ(CRT-P)用ジェネレータの交換術について,経験豊富な3施設にPLANを立ててもらった。誌上カンファレンスを通して読者がACHDに対する理解を深め,将来担当するかもしれないACHD合併患者の麻酔計画を立案する際の一助となれば幸いである。
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