徹底分析シリーズ どうする? 小児の困難気道管理—学んでおいてよかった,と思えるために
小児の気道デバイスup to date—こどもは大人を成長させる
鈴木 康之
1
Yasuyuki SUZUKI
1
1東京女子医科大学 麻酔科
pp.1100-1107
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202711
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「こどもは大人のミニチュアではないが,こどもは大人を成長・進歩させる」ということを筆者自身経験してきた。成人用に開発された器具のほとんどは,小児にはサイズの問題で使用できない。逆に小児用に開発された優れた製品は,成人にも十分に通用する。つまり,小児用の製品を開発することは,新生児から成人まで幅広く使用できる優れた製品の開発につながる。
小児の困難気道に対応するには,普段から使用するデバイスの特徴を熟知し,トレーニングを積んでおくことが肝要である。小児の年齢や体重から推定されるサイズおよび大小のサイズを含めたデバイスの準備,気道確保に必要な薬物の準備を行う。人手の手配,外科的なアプローチに備えて気管切開に熟練している耳鼻咽喉科医や小児外科医への連絡を考慮する。
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