徹底分析シリーズ 声門上器具さいこう
わたしの声門上器具使用法—TIVAとブロックを組み合わせて安全・快適に
森本 康裕
1
Yasuhiro MORIMOTO
1
1宇部興産中央病院 麻酔科
pp.1204-1205
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202404
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声門上器具使用の現状
図1はわたしの2021年の全身麻酔症例(指導症例を除く)における気道確保法の内訳である。麻酔を担当した気道確保が必要な全身麻酔症例は162例。そのうち100例(61.7%)でi-gelを使用していた。声門上器具としては,その他1例でLMAプロシールを使用した。残りは気管挿管だった。わたしだけが特別というわけではなく宇部興産中央病院での全症例でみても過半数はi-gelを使用しており,メインの気道確保法となっている(コラム)。
症例としては整形外科では腹臥位以外のほとんどの症例(気道に近い肩関節手術を除く)でi-gelを使用している。外科は大腸や胃などの手術では気管挿管するが,胆囊摘出術や鼠径ヘルニア手術など短時間の腹腔鏡下手術でもi-gelを使用している。
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