特集 私のコツ教えます(前編)
声門上器具
上嶋 浩順
1,2
1埼玉医科大学国際医療センター 麻酔科
2現 昭和大学病院 麻酔科
pp.366-367
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200183
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日本の麻酔科医は,海外の麻酔科医と比較して声門上器具supraglottic airway device(SGA)の使用頻度は少ない。さらにここ数年でビデオ喉頭鏡の普及や筋弛緩拮抗薬であるスガマデクスが国内で使用されるようになり,われわれ麻酔科医のSGAの使用は,ますます遠ざかっているのではないだろうか?
また,英国の手術室,救急室,集中治療室において1年間の麻酔中に発生した合併症を検討した報告書「NAP4」においても,SGA使用中の高頻度の致死的な誤嚥が報告1)されている。
この状況では,麻酔科医は自信をもってSGAを使用できない。しかし,各国の気道確保に関するガイドライン2〜4)ではSGAの重要性はますます高まっており,無視できない。
今回,この状況を打開すべくSGAの基礎からお作法,コツを中心に紹介する。
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