徹底分析シリーズ 心電図Advanced—心電図の理解を一歩進める
心電図自動診断の現状と限界—心電計の機械診断をどこまで信じてよいか
加藤 貴雄
1,2,3
Takao KATOH
1,2,3
1東武鉄道株式会社診療所
2心電図自動診断を考える会
3日本医科大学
pp.854-858
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202329
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コンピュータによる自動診断機能を搭載した心電計が広く普及し,ほとんどの12誘導心電計では記録終了と同時に自動的に診断名や所見名が記載される。ほかの生理学的検査や画像検査にはない大変便利な機能で,臨床現場や健康診断の場で大いに活用されているが,その診断精度には疑問符が付くことが少なくない。
本稿では,日本で一般的に用いられている12誘導心電計の機械診断に焦点を当て,しばしば経験する不適切機械診断の現状と問題点について考察する。
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