徹底分析シリーズ カテーテルアブレーションの麻酔
麻酔薬が電気生理学に与える影響—その麻酔,言い訳できますか? 奥が深いアブレーションの麻酔
渡邉 弓紀子
1
,
林 行雄
2
Yukiko WATANABE
1
,
Yukio HAYASHI
2
1桜橋渡辺病院 麻酔・集中治療科
2公立八鹿病院 麻酔科
pp.150-154
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202178
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カテーテルアブレーションで,鎮痛や不動化などの目的で全身麻酔を求められる症例は近年増えている。病変部位の診断や治療に不整脈の誘発が重要であることから,麻酔薬による心臓の活動電位への影響がアブレーションの際は問題となる。麻酔科医は,それぞれの麻酔薬の影響を理解し,できるだけ診断・治療を妨げない麻酔薬を選択すべきである。
本稿では,心筋の電気生理を踏まえて各麻酔薬の心臓の活動電位への影響を概説し,さらに実臨床での注意すべきポイントについても言及する。アブレーションの麻酔を行う際にこれらの知識を少しでも役立ててもらえれば幸いである。
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