徹底分析シリーズ 手術室の壁外へ:アウェイを戦う麻酔科調査兵団
妊産婦の急変対応:産科的出血・心肺蘇生・死戦期帝王切開など—麻酔科医として母児の安全に寄与するために
杉田 道子
1
Michiko SUGITA
1
1熊本大学病院 産科麻酔学寄附講座
pp.994-1000
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202095
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妊産婦ヘの急変対応は「時間と闘い」ながら「母体と胎児を救う」という特殊性がある。そして急変の多くは分娩室,産科病棟,他院からの搬送例など,手術室外で発生する。その場にいるのは産科医のみという状況が多く,産科医は原因究明や対応に追われ,全身管理は後手になりがちである。
本稿では,アウェイ環境下で麻酔科医が妊産婦と胎児救命に貢献することを願い,実際に遭遇しそうなシーンをいくつか考えてみた。
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