徹底分析シリーズ 末梢ルートトラブル—点滴漏れと薬剤性静脈炎
あるある体験談2—小児周術期の血管外漏出
原 翔平
1
,
香川 哲郎
1
Shohei HARA
1
,
Tetsuro KAGAWA
1
1兵庫県立こども病院 麻酔科
pp.63-65
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201879
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小児において血管外漏出はしばしば発生する。全身麻酔中は訴えができないことから重篤化しやすいうえに,小児では輸液を自然滴下ではなく輸液ポンプやシリンジポンプを用いて投与することが多いこと,体格が小さく刺入部の観察が難しいことなど,成人と比べて血管外漏出に「気づきにくい」環境が存在する。
本稿では,兵庫県立こども病院(以下,当院)での体験をもとに,小児における血管外漏出について文献的考察と当院での取り組みについて述べる。
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