徹底分析シリーズ 麻酔科医を取り巻く医療機器・器具—手術室のことをもっと知りたい あなたへ
時短を成功させた自動縫合器と自動吻合器—精密な内視鏡外科手術に不可欠なツール
長 晴彦
1
Haruhiko CHO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院 胃外科
pp.630-634
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201697
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
自動縫合器には,直線型自動縫合器linear stapler(LS)(図1)と環状自動縫合器circular stapler(CS)(図2)があり,CSは自動吻合器とも呼ばれる。CSが消化管内腔の連続(吻合)に使われるのに対し,LSは吻合にも,消化管以外の肺などの臓器の閉鎖や離断にも用いられる。現在,消化器手術ではどちらも欠かせないが,時代の変遷とともに利用目的も変化しつつある。
本稿では,手術用ステープラー(LSとCSの総称。以下,ステープラー)の進化の歴史も踏まえ,現在の手術における需要と供給について概説する。
Copyright © 2020, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.