徹底分析シリーズ 術後ケア再考:PACUと麻酔科医の役割
術後ケアの問題点—術直後の患者が直面し得る問題とPACU
関 博志
1
Hiroyuki SEKI
1
1東京歯科大学市川総合病院 麻酔科
pp.240-243
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201332
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麻酔科医が監視の目を光らせ呼吸や循環などが厳密にモニタリングされていた術中と比べ,麻酔からの覚醒後,患者が病棟に戻るまでの間は“警備体制”が手薄になりがちである。また,術後は悪心や痛みなど,患者自身の訴えに適切に対処する必要が出てくる。術前,術中の患者の状態を最もよく把握している麻酔科医が術直後の患者の安全性や満足度向上に貢献すべきなのはいうまでもない。しかし,これを麻酔科医のみで達成することは困難である。他職種と連携し,いかに術後管理の質を上げるか。麻酔後ケアユニットpostanesthesia care unit(PACU)は,これを解決する糸口の一つとなり得る。
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