別冊秋号 周術期管理
PART4 術後管理
40 PACU運営による術後ケアへの貢献—周術期を謳うなら,術後ケアへのかかわりも見直そう
仙頭 佳起
1,2
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
2名古屋市立大学病院 周術期ケアセンター
pp.263-268
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200181
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麻酔科医の役割は,周術期管理(術前,術中,術後,社会復帰)へと拡張したが,重症患者の華やかな術後集中治療はさておき,一般的な大勢の患者の術後ケアに麻酔科医は向き合えているだろうか。病棟看護師や外科医たちに「あと,よろしく」としてはいないか。本書のPART3でも解説されているように,術直後には多くの問題が起こり得る(術後痛,悪心・嘔吐,シバリング,神経障害,せん妄・認知機能障害,静脈血栓塞栓症…)。これらの早期発見と早期介入のために,麻酔科医はPACUでも活躍しなければいけない。
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