徹底分析シリーズ ステントグラフト治療最前線
ステントグラフトの急性期合併症対策—ポイントは早期の予防・対処とコミュニケーション
横塚 牧人
1
,
天野 江里子
1
,
井上 莊一郎
1
Makito YOKOZUKA
1
,
Eriko AMANO
1
,
Soichiro INOUE
1
1聖マリアンナ医科大学 麻酔学教室
pp.978-982
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
胸部大動脈瘤thoracic aortic aneurysm(TAA),腹部大動脈瘤abdominal aortic aneurysm(AAA)に対するステントグラフト(SG)内挿術は,日本でも多くの施設で実施されるようになった1)。手術治療では一定の割合で生じる合併症を避けることはできず, SG内挿術も例外ではない。そして,症例数の増加に伴い,合併症の発生数も多くなってきているといえる。これら合併症には,術中や術直後に起こり,麻酔科医が迅速に対応する必要があるものや,術後数日〜数週間後に発生し,麻酔科医がその予防に貢献し得るものがある。
本稿では,これらの合併症に焦点を当て,原因や予防法,発生時の対処について述べる。
Copyright © 2018, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.