徹底分析シリーズ 術前診察 基本の「き」
プレテスト—麻酔科専門医認定試験で問われる術前診察の知識
上嶋 浩順
1
Hironobu UESHIMA
1
1昭和大学病院 麻酔科
pp.410-411
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201097
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「術前評価をしっかり行うことが麻酔の基本である」と麻酔科上級医が麻酔科レジデントに指導している様子に遭遇すると思います。これは,日本麻酔科学会偶発症例調査1)の結果で「術中心停止を含めた重篤な偶発症例や周術期死亡症例の過半数は術前併発症が原因である」からです。手術件数が増加し麻酔科の役割が大きくなっている中,効率よく術前診察を行う必要があります。
本稿では,最近の麻酔科専門医試験口頭試験で出題されたテーマを手掛かりに,これから始まる専門研修で専攻医が修得すべき術前診察の知識を概観します。口頭試験の問題文をそのまま掲載することは日本麻酔科学会から許諾が得られませんでしたので,ここでは問題番号と問題の主旨(テーマ)のみを掲載し,それに対する筆者のコメントを加えます。
日本麻酔科学会の会員は,下記URLから問題文の全文を閲覧してください。《https://nsas.anesth.or.jp/App/datura/qualification2-4.html》
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