症例検討 呼吸器疾患患者の周術期管理
肺気腫患者の上腕骨骨折—全身麻酔によるリスクを考慮し,肩甲上神経ブロックと腕神経叢ブロックを併用する
中本 達夫
1
Tatsuo NAKAMOTO
1
1関西医科大学 麻酔科学講座
pp.972-974
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200967
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症例
69歳の男性。身長160cm,体重52kg。交通事故で右上腕骨を骨折し,軽度麻痺がある。骨接合術が予定されたが,肺気腫と診断されており,2日前から咳,痰が多く,感冒様だが発熱はない。1秒率(FEV1/FVC)52%,肺活量(%VC)70%,Hugh-Jones分類Ⅱ度,白血球数(WBC)12000/μL,C反応性タンパク(CRP)3.0mg/dL。
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