症例検討 リスクのある妊婦の無痛分娩
肥満—無痛分娩の機会を生かし,緊急帝王切開に備える戦略的麻酔のすすめ
大瀧 千代
1
Chiyo OOTAKI
1
1大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室
pp.60-62
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200757
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症例
32歳(G0P0)の初産婦。身長160cm,体重120kg(BMI 46.8)。妊娠41週2日に自然陣痛発来で入院した。子宮口開大4cmで胎児機能不全non-reassuring fetal status(NRFS)を認めたため緊急帝王切開に備えて麻酔科にコンサルトがあった。Mallampati class Ⅳで,棘突起も触れない。最終飲食は2時間前に夕食を摂取している。本人は無痛分娩を積極的には希望していない。
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