症例検討 リスクのある妊婦の無痛分娩
1型糖尿病—糖尿病合併妊娠の分娩リスクに無痛分娩で包括的に対応しよう
岡田 尚子
1
Hisako OKADA
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院 麻酔科・ペインクリニック
pp.54-58
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200756
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症例
25歳(G0P0)の初産婦。身長150cm,体重52kg。18歳時より1型糖尿病insulin-dependent diabetes mellitus(IDDM)と診断されインスリンを使用している。23歳で結婚し計画的に妊娠した(妊娠時のHbA1cは6.0%)。その後,順調に経過したが,妊娠38週1日の時点でlarge for date(LFD)(+2.0SD)となり誘発分娩が予定された。この時点での推定体重は約3494g。費用の面で,本人は無痛分娩を積極的には希望していない。HbA1cは7.5%に上昇した。
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