徹底分析シリーズ ビデオ喉頭鏡:現代の気道管理における立ち位置を探る
施設の医療安全とビデオ喉頭鏡—院内随所に配置したいのはやまやまだができない事情もある
田中 直文
1,2
Naofumi TANAKA
1,2
1東京医科歯科大学医学部附属病院 手術部
2東京医科歯科大学医学部附属病院 医療安全管理部
pp.1158-1161
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200728
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麻酔科医として,想定外の困難気道から回避する方策を常に検討しておかなければならない。昨今,ビデオ喉頭鏡の種類も充実してきており,挿管時になくてはならないデバイスとなってきた。一方,従来の直接視型喉頭鏡に比べ,構造が複雑で,消耗品も多いため,院内随所に配備されるには至っていない。
本稿では,ビデオ喉頭鏡の意義を再確認し,院外での普及状況,気道関係事故が起きた際の損害賠償の大きさを踏まえたうえで,院内でどのように配備させていくかについて検討する。
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