はへほ調music scene
エルガー「2つの小品」作品 15
愚礼都鰤店
pp.1118-1119
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200718
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読者諸賢はどのような麻酔がお好みなのだろう?手術開始と同時に麻酔器の前にゆっくり座るどころか,麻酔記録の入力すらままならず,輸血のパンピングをひたすら続ける緊急手術の麻酔だろうか?お世辞にも音楽的センスがあるとは言い難い執刀医(多くの場合,音楽的センスと手術のセンスは相関する)が選んだ大音量の音楽のおかげでモニターの警報音がかき消される手術だろうか?医療系ドラマのストーリー的には出血大サービスの派手な手術がいいのだろうが,術前に大きな合併症も無いごく普通の市井の人に,ごく当たり前の麻酔をかけて,普通に回復するのが一番である。術中のバイタルサインは微動だにせず,日頃から憎からず思っているオペ室ナースの一挙手一投足を眺めるほかは,2時間に一度の輸液交換しかすることが無い,暇を持て余す麻酔にうってつけのBGMを紹介しよう。
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