徹底分析シリーズ 心臓麻酔デビューに向けて:人工心肺を使う手術編〈実践〉
僧帽弁閉鎖不全症に対する弁形成術—経食道心エコーで弁形成術や合併症に対応
隈元 泰輔
1
,
瀬尾 勝弘
1
,
石橋 正博
2
Taisuke KUMAMOTO
1
,
Katsuhiro SEO
1
,
Masahiro ISHIBASHI
2
1小倉記念病院 麻酔科・集中治療部
2小倉記念病院 検査技師部
pp.866-871
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200663
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僧帽弁閉鎖不全症mitral regurgitation(MR)は,原因として粘液変性に伴う弁尖逸脱が最も多い。僧帽弁自体に原因がある一次性と左室拡大に伴って生じる二次性がある。心筋梗塞後の虚血性MRは予後を悪化させるといわれている。MRで左室駆出率(LVEF)は過大評価されやすいので注意が必要である。弁逆流の重症度とその機序を診断するうえで,また,修復後,特に,弁形成術後の僧帽弁や心機能を評価するうえで,経食道心エコー検査(TEE)が有用である。
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