症例検討 周術期神経障害 2
開腹術後の下肢麻痺—リスクはあちこちに潜んでいる
阿部 まり子
1
Mariko ABE
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.560-565
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200591
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症例
75歳の女性。身長145cm,体重55kg。高血圧と糖尿病(HbA1c 6.4%)あり。直腸癌の診断で,開腹直腸切除術が予定された。麻酔方法は,全身麻酔+硬膜外麻酔で,体位は砕石位であった。手術は7時間45分で終了し,術後に持続硬膜外鎮痛を行った。手術翌日に病棟看護師が,左下腿の感覚異常と足関節の背屈ができないことに気づき,担当麻酔科医に報告してきた。
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