徹底分析シリーズ 成人先天性心疾患
マルチモダリティ時代の画像診断と心機能評価—それぞれの特徴を熟知し使い分けたい
川松 直人
1
,
椎名 由美
1
Naoto KAWAMATSU
1
,
Yumi SHIINA
1
1聖路加国際病院 心血管センター循環器内科
pp.422-426
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200561
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成人期に達した先天性心疾患患者数は今後急増することが明らかである1)。一般成人診療においては現在,経胸壁心エコー図法が心機能評価の大部分を担っているが,成人先天性心疾患症例では,心臓が胸骨裏に存在する症例も多く,十分な評価が困難なことがある。いくつかのモダリティを用いて総合的に評価する必要がある。このなかで特に心臓MRIおよびCTの果たす役割は非常に大きいが,いずれも万能ではなく,それぞれの画像診断の特徴(表1,図1)を理解したうえでの選択・併用が必要不可欠である。
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