症例検討 体腔内圧のトラブル:その原因と対処法
スパイナルドレナージによる頭蓋内圧低下—まず,回路をクランプして頭低位
奥田 崇雄
1
,
坪川 恒久
1
Takao OKUDA
1
,
Tsunehisa TSUBOKAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.820-825
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200357
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症例
65歳の男性。身長165cm,体重60kg。下行大動脈瘤に対してステント留置術が予定された。脊髄保護を目的として術前にスパイナルドレナージが実施された。手術は3時間で終了し,麻酔から覚醒して集中治療室(ICU)に収容された。手術終了から3時間後にICU内で急激に意識が低下し,スパイナルドレナージの位置が指示よりも低く設定されていたことが判明した。
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