症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 3
脳動脈のクリッピング中に脳動脈瘤が破裂した—術者との意思疎通をしっかりと
水野 祐介
1
MIZUNO,Yusuke
1
1横浜市立大学医学部 麻酔科学教室
pp.398-401
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200195
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症例
54歳の女性。身長155cm,体重62kg。2日前から左目の見えにくさと頭痛があり,脳神経外科外来を受診した。意識清明,左瞳孔は散大し,対光反射は遅鈍であったが複視はなかった。頭部CTで脳底槽に少量のくも膜下出血を認め,3D-CT造影にて左内頸動脈後交通動脈分岐部(IC-PC)と右中大脳動脈にそれぞれ直径13mmと6mmの動脈瘤がみつかった。左後交通動脈はよく造影されなかった。緊急でクリッピング術施行となった。高血圧の既往がある。
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