特別講義 プロポフォール静注症候群
プロポフォール静注症候群
坪川 恒久
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科
pp.991-998
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200029
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プロポフォールを鎮静目的に長期間投与したときに発症するプロポフォール静注症候群propofol infusion syndrome(PRIS)は,小児に発症するまれな病態と考えられてきた。
いったん発症すると死亡率が高いため,添付文書上は「集中治療室での人工呼吸中の小児の鎮静に用いることは禁忌である」とされている。
しかしPRISは,成人であっても,麻酔中にも,比較的短時間の投与でも,低用量であっても,発症することが報告されている。
PRISは根治的な治療法が存在しないことから,発症を予防することが重要であり,そのためには,PRISの知識を整理しておく必要がある。
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