徹底分析シリーズ 困難な呼吸器手術
awake VATSのやり方―安全な意識下胸腔鏡手術―気胸治療を中心に―
野田 雅史
1
NODA,Masafumi
1
1東北大学病院 呼吸器外科
pp.656-660
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102168
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呼吸困難とは何であろうか。「息苦しい感じ」と言われるが,きわめて定性的な表現である。もちろん,さまざまな病態により呼吸困難をきたすことはあるが,意識下胸腔鏡手術awake video assisted thoracoscopic surgery(A-VATS)中に,患者が呼吸困難を訴えた場合,治療継続が困難な状況に陥る。A-VATSにおいて重要なことは,術中起こり得るさまざまな事象を予測し,事前に十分な準備をもって手術に臨むことであり,この準備が安全なA-VATSにつながる。 本稿では,気胸治療を中心に,①呼吸困難について,②麻酔科医との連携,③A-VATSの実際,④A-VATS無効症例,について解説する。
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