徹底分析シリーズ 最も古く最も新しい中心静脈ラインPICC
traditional PICCの臨床―合併症の少ない,万能デバイス
枝元 良広
1
,
徳原 真
1
EDAMOTO,Yoshihiro
1
,
TOKUHARA,Makoto
1
1国立国際医療研究センター病院 胆肝膵外科
pp.108-110
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢挿入型中心静脈カテーテルperipherally inserted central venous catheter(PICC)は,中心静脈栄養の実施,血管作動薬・化学療法薬(抗癌剤),血管刺激薬〔MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対するバンコマイシン,膵炎治療に使われるFOY(ガベキサートメシル酸塩)など〕の投与,末梢静脈ラインの確保に汎用される,日常診療に不可欠な血管アクセスデバイスである。また,1000カテーテル日当たりの中心静脈カテーテル関連血流感染central line-associated bloodstream infection(CLABSI)の発生件数は諸家の意見はあるものの,安定して低く1),筆者の外科病棟における793件の中心静脈カテーテルcentral venous catheter(CVC)前向き観察研究でも同様であった(124ページ表1参照)。本稿では,このPICC直接穿刺法をtraditional PICCとして解説する。
Copyright © 2014, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.