徹底分析シリーズ 最も古く最も新しい中心静脈ラインPICC
ultrasound-guided PICCの臨床―穿刺は1回で成功させよう!
西條 文人
1
,
武藤 満完
1
,
徳村 弘実
1
SAIJO,Fumito
1
,
MUTOH,Mitsuhisa
1
,
TOKUMURA,Hiromi
1
1東北労災病院 外科
pp.112-116
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102040
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最近,医療安全の観点から超音波ガイド下による中心静脈カテーテル留置が日本において普及しつつある。そのなかで,超音波ガイド下末梢挿入型中心静脈カテーテルultrasound-guided peripherally inserted central venous catheter(US-PICC)は,穿刺に伴う致命的合併症がきわめて少ないことより,より安全な中心静脈路として推奨される。さらに,その安全性は穿刺時だけにとどまらず,カテーテル感染などの留置後合併症減少にもつながる(コメント1)。ただし,US-PICCの手技には若干のコツが必要である。研修医や若手医師を指導していると,穿刺針の先端を見失った途端,血管を貫いているようなことがある。
本稿では,確実に1回で超音波ガイド下穿刺を成功させるUS-PICCの準備と手技について解説する。
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