徹底分析シリーズ 最も古く最も新しい中心静脈ラインPICC
麻酔科医がPICCについて知っておきたいこと―穿刺する静脈の解剖を理解し,血栓に備えよう
笹野 寛
1
,
増田 和彦
1
,
吉澤 佐也
2
SASANO,Hiroshi
1
,
MASUDA,Kazuhiko
1
,
YOSHIZAWA,Saya
2
1名古屋市立大学病院 救急部
2名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学分野
pp.102-107
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102038
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末梢挿入型中心静脈カテーテルperipherally inserted central venous catheter (PICC)が,麻酔管理のためにどうしても必要になることは少ないが,頸部や胸部の広範囲が術野となる場合などで,大腿静脈穿刺よりも感染率が低く,患者にとって不快感の少ないPICCが好ましい場合もある。また,入院中や在宅での化学療法や栄養管理のために必要とする患者は存在する。このような場面は,麻酔科医が,超音波ガイド下の血管穿刺や神経ブロックで培った技術を発揮するよい領域である。
本稿では,筆者の経験から,読者にとって参考になるかもしれないことを述べる。超音波ガイド下穿刺などの詳細は,他稿をご参照いただきたい。
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