症例検討 感染源患者の管理
コラム:肝炎:針刺し事故への対策―注意のみでの予防は不適切であることを前提に,ワクチン接種などは確実に行うこと
三浦 邦久
1
,
清水 喜徳
2
,
五島 泰次郎
3
Kunihisa MIURA
1
,
Yoshinori SHIMIZU
2
,
Taijiro GOTO
3
1江東病院 麻酔科
2江東病院消化器センター 外科
3三軒茶屋第一病院 麻酔科
pp.666-669
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101870
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手術室には,さまざまな感染症に罹患した患者が入室してくる。それらの患者に対して手術,麻酔管理を行う医療従事者も,患者同様に感染の危険に曝されている。医療従事者が感染症を発症した場合,患者のみならず,ほかの職員への2次感染の拡大,就業制限によるスタッフの減少,対策を講じるための費用などにより,病院にとって大きな負担となる。したがって,患者を感染から守る医療従事者自身も院内感染から身を守るために,普段から対策を講じておく必要がある。医療従事者が安心して働ける職場環境を整えることが,非常に重要である。
職業感染対策の一つとして,特に針刺し事故対策は重要である。そこで,江東病院(当院)の取組みを交えて,肝炎に関連する針刺し事故が起きた場合の対処および予防対策について述べる。
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