増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅱ.術式別にみた術中・術後合併症の管理
B.腹腔鏡下手術
腹腔鏡下腎摘除術
山田 伸
1
,
小野 佳成
2
Shin Yamada
1
1岡崎市民病院泌尿器科
2名古屋大学医学部泌尿器科
pp.67-71
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903187
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1 はじめに
腹腔鏡下腎摘除術は1990年にアメリカのClaymanらにより始められ1),実質臓器を腹腔鏡下操作で摘除した点で世界にインパクトを与えた。本邦においても1991年より筆者らにより始められ2),現在数多くの施設で施行されている。腹腔鏡下手術は腹壁に作成されたポートより挿入した内視鏡の下で,同様に挿入された鉗子を用いて行う手術であり,その手術法の特殊性ゆえに,また腎臓が実質臓器であるがゆえに,これまでにさまざまな合併症が報告されている3〜6)。
本稿では,起こりうる術中・術後の合併症について述べる。
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