症例検討 脳神経外科緊急手術
急性硬膜下血腫の減圧開頭術―脳への二次的損傷を最小限に抑えるため,脳灌流圧を適切な範囲内に維持する
桑島 謙
1
,
吉谷 健司
1
Kuwajima, Ken
1
,
Yoshitani, Kenji
1
1国立循環器病研究センター 麻酔科
pp.170-174
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101752
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症例
78歳の男性。身長160cm,体重52kg。閉塞性動脈硬化症(ASO)に対してチクロピジンを内服している。帰宅した家族にトイレで倒れているところを発見され,搬送された。来院時の血圧172/127mmHg,意識レベルはJapan coma scale(JCS)Ⅱ-20,瞳孔不同なし。頭部CTで小脳出血と診断され,減圧開頭術が予定された。手術室への移送中に,意識レベルの低下(JCS Ⅲ-100)と瞳孔不同(右2mm,左3mm)を呈した。
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