症例検討 神経筋疾患患者の麻酔
多発性硬化症の術後の再発・進行を防ぐために―局所麻酔は再燃率を上げる可能性あり 全身麻酔ではスキサメトニウムを避ける
佐藤 千穂子
1
,
虎岩 知志
1
,
黒澤 伸
1
SATO, Chihoko
1
,
TORAIWA, Satoshi
1
,
KUROSAWA, Shin
1
1東北大学病院 麻酔科
pp.406-408
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101512
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症例
58歳の女性。身長154cm,体重55kg。変形性股関節症に対して,右股関節全置換術が予定された。10年ほど前に多発性硬化症に罹患し,現在の症状は,左下肢の軽度のしびれがある。高血圧があり,現在,アムロジピンとカンデサルタン シレキセチルを服用している。入院時の血圧は130/80mmHg,心拍数は70bpmであった。
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