連載 世界一周クルーズ紀行
ドクトル・タカサキのぶらり旅
⑦ 戦略上重要な島
高崎 眞弓
1
1宮崎大学
pp.758-759
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101301
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エーゲ海に入ると最初にロドス島のマンドラキ港に寄港した。ロドス島といっても,どこにあるか知る人は少ないかもしれない。エーゲ海には幾千もの島がある。その中でロドス島は最も東にあり,トルコに近い。現在の人口は9万人。
紀元前1100年には,すでにこの島に三つの古代都市がつくられ,紀元前5~前3世紀には,経済や文化でこの島は絶頂期にあったという。紀元前2世紀にローマの同盟国になるが,その頃から次第に弱体化し,ローマ帝国が分裂するとビザンチン帝国に支配され,その後は次々と現れる海賊に侵略される。そんななかで1309年に「聖ヨハネ騎士団」が,この島に「ロドス騎士団」を設立する。
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