徹底分析シリーズ 素朴な疑問―これにて13件落着!
3件目―酸素ボンベに酸素はどれだけ入っているか,いつ交換するか
馬屋原 拓
1
MAYAHARA, Taku
1
1神戸掖済会病院 麻酔科
pp.213
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101155
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●二つの酸素供給源
病院内での酸素供給源は二つあります。一つは中央配管。中央配管から供給される酸素は,液体酸素の形で貯蔵されています。病院敷地内で,液体酸素を積んだタンクローリーを見たことがある方も多いでしょう。タンクローリーが運んできた液体酸素は,超低温真空断熱貯槽cold evapolator(CE)に蓄えられ,そこから中央配管で病室や手術室に供給されます。
もう一つの酸素供給源は金属製耐圧容器,いわゆる酸素ボンベです。これは患者移送中の酸素投与で活躍します。また麻酔器の裏には,中央配管がトラブルに陥った場合の緊急用として,補助酸素ボンベがついています。酸素ボンベには小さなものは1Lから,大きなものは47Lまで,さまざまなサイズがあり,筆者の病院では主に3.5Lを使用しています。ボンベの中で酸素は気体で存在しています。
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