徹底分析シリーズ 素朴な疑問―これにて13件落着!
1件目―SaO2とSpO2の違いは何か
秋山 浩一
1
AKIYAMA, Kouichi
1
1明石医療センター 麻酔科
pp.208-209
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101153
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●パルスオキシメータの有用性
パルスオキシメータは,日本では1980年代後半から急速に病院内のさまざまな部署で用いられるようになった。日本麻酔科学会の『安全な麻酔のためのモニター指針』では,酸素化のチェックの項目に,「皮膚,粘膜,血液の色などを看視すること,パルスオキシメータを装着すること」とされている。パルスオキシメータの有無は周術期の罹患率morbidityや死亡率mortalityなど患者の予後に影響しない,というデータはあるが,非侵襲的でリアルタイムに連続して酸素飽和度を測定できるというのは,まさに文明の利器であり,これを使用しない理由はない。
麻酔科医は,術中常にモニターを監視している者として,パルスオキシメータの原理とピットフォールを知っておく必要がある。
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