症例検討 「ショック」との遭遇
アナフィラキシーショック:再発予防の鍵は原因検索と危険な薬物を避けた麻酔計画
永井 絵里
1
NAGAI, Eri
1
1横浜市立大学附属病院 麻酔科
pp.1094-1097
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101072
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症例
26歳の男性。身長175cm,体重75kg。硬膜外麻酔併用全身麻酔下に前十字靭帯損傷に対して靭帯再建術が予定された。L3/L4から硬膜外カテーテルを挿入し,テストドース投与後,麻酔レベルがT12まであるのを確認して,プロポフォールで導入した。ロクロニウムで筋弛緩を得たのちに気管挿管をし,抗生物質を投与した。麻酔導入開始5分後,血圧が60/40mmHgへと低下し,心拍数は110bpmと増加した。
[経過]
麻酔科医の迅速な判断と治療で,幸い患者は回復した。しかし,手術はキャンセルになり,その経緯などを患者に説明することになった。
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